みどり音楽祭について

「みどり音楽祭」 音楽監督として

 

この音楽祭の出発点は阪神淡路大震災にあります。

今から15年前、1995年1月17日午前5時46分に阪神淡路大震災がおきました。関東大震災いらいの大災害にもかかわらず、となり近所の人々のつながりと助け合いが大きな力を発揮することを教えてくれました。

 

私たちは、とかく薄くなりがちな人と人とのつながりを、文化と町づくりを通じて作っていくことができないだろうか、「ふるさとはどこ」と聞かれたとき、胸をはって“ここがふるさとです”といえるような地域にしたいと考えました。

 

 音楽のもつ力が気持ちを伝え、音楽のもつ力が人々をつなぎ、音楽の持つエネルギーが私たちに生きる勇気を与え、無縁社会を変える力になると信じます。

 

 そうした魅力的な音楽祭を開催したいと緑区の有志が集まり、2006年2月を第1回として「春を呼ぶみどり音楽祭」が始まり、2019年には第14回を開催いたしました。

 

 その間には、2011年の東日本大震災がありましたが、音楽で結ばれた多くの音楽家や地域の人々が手を結んだチャリティ―コンサートを行い、人々の心のつながりを音楽で結ぶことができることを実感しました。

 

 また、2015年より音楽を学ぶ人々のすそ野を広げ、地域で日本で世界で羽ばたく優れた青少年を見出し、未来の演奏家として育若い音楽家の発掘と支援と共に音楽を長く愛する愛好者を応援を目的とした「なごや青少年ピアノコンクール」を行っています。毎年、小さい子供から、永遠に心が青少年の70代までのあらゆる世代の方々の部門を作り、全国から、たくさんの音楽を愛する方たちが参加しています。受賞者には、「春を呼ぶみどり音楽祭」や他のコンクールや演奏会への出演の機会を設けています。

 

 2020年には、第20回「春を呼ぶみどり音楽祭」がコロナ禍の緊急事態宣言により中止になりましたが、コロナ禍に負けず、今できる音楽を精一杯取り組み、音楽で勇気や希望を与え、愛と感謝の気持ちを音楽で伝える音楽家たちの音楽を伝え、音楽溢れるまちづくりに取り組んでいきたいと思います。 

 

『春を呼ぶみどり音楽祭』が緑区の地域を越え、全国の人々が集まる音楽祭に発展し、世界をめざす若手演奏家の登竜門の一つになれるよう、今後も努力を継続したいと思います。

 

 

みどり音楽祭実行委員

会長 竹田嘉兵衛

音楽監督 武本京子 (ピアニスト、愛知教育大学教授)

 

後援:愛知県、愛知県教育委員会、名古屋市、名古屋市教育委員会、中日新聞社、中部日本放送、ヤマハ株式会社、河合楽器製作所、日響楽器、緑区東部まちづくりの会、有松まちづくりの会